2015年05月03日

My Revolution

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30年近く前ですが、TBSで「セーラー服通り」というドラマを放映してまし
た。校則が異常にキビシイ女子校に通う三人が学校に内緒で匿名で漫画 を連載
し、様々な騒動を引き起こしてゆく、というストーリー。主演は石野陽子です
が、その他のキャストがゴイスー!長塚京三に「ミナミの帝王」竹 内力、なぜ
か長州力のダブルリキ、「二番じゃだめなんですか?」(ダメに決まってんだ
ろ!怒)の蓮舫特命担当馬鹿大臣、野村のヨッチャンに永遠の ババァ、菅井き
んちゃんご用心、鈴木清順監督ならぬ校長に、ピンクレディーの片割れ
等々・・・今ではちょっと考えられない(お亡くなりになってい るかたもいる
し・・・)カオスなほどのゴッタ煮的豪華キャストです。実は主役の一人、夏樹
役の紘川淳、当時、ド・ストライクでした!その後、「何 処へ行ったかぁ、知
らねぇなぁ・・・」(by宇崎竜童)状態だったのですが、何と!彼女は今現在、
立教大学経営学部の教授を務めていらっしゃるそ うです!一体全体、彼女の人
生に何があったというのか?!うーんマンダム・・・そんな(どんなだ?)
「セーラー服通り」の」主題歌だったのが、こ の「My Revolution」。日本のポ
ピュラーミュージック史上に残る名曲だと思います。

渡辺美里最大のヒット曲にして、作曲した小室哲哉の出所、もとい、出世作なの
ですが、実はこの二人にはゼンゼン思い入れがありません。渡辺美里の 当時の
印象は、「顔のデカいねぇちゃん」、今現在は「顔のデカいオバさん」、小室哲
哉にいたっては当時の事はまるで記憶になく、今現在は「懲役三 年、執行猶予
五年」というイメージしかありません。しかし、そんなボクにとってもこの曲だ
けは、今でも特別な光を放ち続けています。

まず、タイトルからしてすごい、「マイ・レヴォリューション」とな!アドル
フ・ヒトラー流に言うならば、「マイン・レヴォルツィオーン」、邦題、 「我
が革命」ですよ奥さん!これほど過激な歌をリアリティーをもって歌えるのは、
チェ・ゲバラか毛沢東ぐらいしか考えられないのですが、渡辺美里 はあくまで
も政治的思想とは無関係に独自の解釈でのびのびと歌い切ってます。「わかりは
じめたマーイ・レヴォリューション、明日を乱すこと さ・・・」このアナー
キーな歌詞に、当時の少年少女達はいったいどのように自分自身を投影しシンパ
シーを感じていたのか・・・?なにをどうわかり はじめたのかはわかりません
が、想像力の貧困なボクちゃんには、「日本赤軍に入って、テルアビブ空港で銃
を乱射する」、「モロッコに行って性転換 手術を受ける」、「インドの山奥で
修行する」といった具体的な事例しか思い浮かびません・・・

もちろん良い楽曲に良い歌い手ありき、ではありますが、この曲がエバーグリー
ンな名曲になるように魔法を掛けたのは、実はそのアレンジだったと思 いま
す。そしてそのアレンジを担当してるのが、またしても!の大村雅朗氏!イント
ロの印象的なスキャットからして、「つかみはオッケー!」な展 開。小室哲哉
の曲は脈絡の無い唐突な転調を多用することで有名(?)ですが、この曲もご多
分に洩れずサビで転調してます。(Bメロ前で2小節だけ C#に転調しているよう
な気もしますが・・・)その転調部分に技有り。サビ前でC#m7/D#m7/Emaj7と
コードが上昇してきてBのドミナ ントコードであるF#susu4,F#と続き、てっきり
Bに解決するかと思いきや、次の一小節でいきなり短三度下のC#sus4,C#にコード
チェンジし、そのトニックであるG#に着地する・・・痛快な予定調和の破壊、見
事なセンス・オブ・ワンダー。もっともBの平行調であるG#マイ ナーがG#メ
ジャーに転調したと解釈すればそれほど唐突な転調ではありませんが、(「帰れ
ソレントへ」等・・・)曲の展開に呼応した、見事な場面 転換に成功していま
す。これぞアレンジの妙!

バックを固めるミュージシャンもツワモノ揃い!まずはギターの「毎度どーも」
の松原師匠。Aメロのフランジャーの掛かったメカニカルなシークェン スフレー
ズ、Bメロのちょっとシタールチックな哀愁のオブリガード、サビの左右チャン
ネルで別々のリズムを刻む切れ味抜群のカッティング・・・決 して前に出過ぎ
ることもなく、歌モノのバッキングギターはかくあるべし!というお手本のよう
なプレイです。そして、何といってもこのバックトラッ クの主役はベース!
ユーミンの「埠頭を渡る風」などで超絶プレイを披露する、高水健司氏の名演で
す。シンプルなドラムパターンを土台に自由奔放に シンベでは再現不能なライ
ンを弾きまくり、そのままではデジタルな響きのこの曲に躍動的なドライブ感と
アナログ的なうねりを与えています!無機質 になりがちなシンセサイザー中心
サウンドに、スタジオミュージシャンの職人的プレイにより生きたグルーブ感を
プラスしたところがこの曲のキ モ・・・なかなかやろうと思って出来ることで
はありません。

犯罪者、もとい、作曲者の小室哲哉氏がアレンジまでやっていたら、はたしてこ
こまでの名曲に仕上がったでしょうか?恐らく当時最先端のピコピココ ン
ピュータサウンドで彩られ、ヒット曲にはなったと思います。が、しかし、その
後の小室ファミリー(マフィアか?!)によるその他大勢の楽曲同 様、時代の
流れと共に風化していった可能性が大です・・・やはり楽曲の良し悪しを決定す
るのは、今も昔もシンプルに良い曲、良い歌、良い演奏で す。サウンドの斬新
さやコンピュータのプログラム云々・・・といった問題は、瑣末的なことに過ぎ
ません。30年近くも前のこの曲が、単なるノスタ ルジーを超えた普遍的魅力
を持ち続けているのも、そこに尽きるとおもいます。エンディングのオルガンの
優しい響きを聴くと、その思いは一層強いも のとなります!

https://www.youtube.com/watch?v=FOY2ASBFFz4

しかし顔デカイね・・・
posted by VIVEFIVE at 14:10| Comment(1) | 日記
この記事へのコメント
お詫びと訂正!肝心の転調の部分でF#から短三度下がってC#、などと書いてしまいましたが、誰がどー考えてもF#が短三度下がったらD#だよね!まったくドシロートなうっかりミスです・・・正しくは、

F#sus4,F#/D#sus4,D#/G# という流れです。

大変失礼いたしました!囲碁気をつけます!

Posted by ミサイル・シュー at 2015年05月04日 08:49
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